ビジネス会計検定(財務諸表分析)

昨日はサボってしまった・・・・。気を取り直して最終章の財務諸表分析
行ってみましょう。んで昨日きちんとビジネス会計検定2級申し込みしました(笑)。
これで後には引けませんな。がんばるぞ。

1:財務諸表分析の基本
・内部分析: 当該企業の経営管理に関する判断
・外部分析:当該企業との関係締結、評価に関する判断
 
損益計算書:原価→収益の流れを表す。
キャッシュ・フロー計算書:資金の流れを表す。
貸借対照表:一定時点の会社の財産状態を表す。
※上記の3種類の計算書を中心として企業の状況を表すのが財務諸表


2:百分財務諸表と時系列分析
・貸借対照表構成比率















(貸借対照表の各項目の金額/資産合計(または負債・純資産合計))×100%

・百分損益計算書


















(損益計算書の各項目の金額/売上高)×100%


・時系列分析(趨勢分析)
対前年度比率:
  (分析対象年度の金額/分析対象前年度の金額)×100%
   伸び率:
  ((分析対象年度の金額-分析対象前年度の金額)/分析対象前年度の金額)×100%
   対基準年度比率:
  (分析対象年度の金額/基準年度の金額)×100%


3:安全性分析
(1)期安全性分析
流動比率
企業の短期の債務能力を図る。かっては200%が理想だが今は
相対評価になっている。
(流動資産/流動負債)×100%









当座比率
  流動比率の補助指標、現金預金および受取手形、売掛金
売買目的有価証券といった換金性が高い物のみを利用
100%超が基準
    (当座資産/流動負債)×100%








  ・手元流動性比率
   売上がストップしてもどれくらい資金繰りに耐えられるか1~1.5ヶ月が基準
    (現金及び預金+売買目的有価証券)/(売上高÷12ヶ月)
  (2)長期安全性分析
固定比率
   設備投資をどの程度純資産でまかなえているか
100%以内が理想、業種によって異なる。
    (固定資産/純資産)×100%










固定長期適合率
   規模の大きな設備投資は長期借入金で賄うことが多い。
100%以下が基準
    (固定資産/純資産+ 固定負債)×100%

負債比率
   清算したときに資産で負債をまかないきれるか
低ければ低いほどよい。
    (負債/純資産)×100%
 ・自己資本比率
高ければ高いほどいい。 
    (純資産/負債・純資産合計)×100%


4:収益性分析
(1)総資本利益率(ROI)
投下資本からどれくらいの利益を上げているかの指標
(利益/投下資本)×100%  

総資本経常利益率(ROA)
   負債+純資産を用いてどれだけの経常利益を稼ぎ出しているか
    (経常利益/総資本)×100%
       総資本=負債+純資産   
総資本事業利益率
   営業活動のみでなく財務活動からも稼ぎ出した会社全体の利益率
    (事業利益/総資本)×100%  
事業利益=営業利益+受取利息・有価証券利息+受取配当金+持分法による投資利益
経営資本営業利益率    
営業活動のみで使用している投下資本がどれだけの営業利益を生み出しているか
    (営業利益/経営資本)×100%
    経営資本=総資本-(投資その他資産+建設仮勘定+繰延資産)
自己資本当期純利益率(ROE)
    株主の立場からの収益性の指標
     (当期純利益/自己資本=純資産)×100%
・資本利益率の構成
     売上高利益率×資本回転率

(2)売上高利益率
百分損益計算書を用いて算出できる。
売上高売上総利益率(粗利率)
     (売上総利益/売上高)×100%    
売上高営業利益率     
   (営業利益/売上高)×100%   
売上高経常利益率
     (経常利益/売上高)×100%    
売上高当期純利益率

     (当期純利益/売上高)×100%    

(3)資産回転率・回転期間
投下資本の何倍の売上を上げたかという指標
     資本回転率=売上高/投下資本(回)
     回転期間=1/資本回転率(年)

総資本回転率
     売上高/総資本(回)  

売上債権回転率
     売上高/売上債権(回)
売上債権=受取手形+売掛金

売上債権回転期間
     365÷(売上高/売上債権)(日)

棚卸資産回転率
     売上高/棚卸資産(回)

棚卸資産回転期間
     365÷(売上高/棚卸資産)(日)

(4)総資本利益率と自己資本利益率の要素分解
・総資本利益率の分解 
総資本回転率はすべての要素で共通している。
総資本経常利益率=売上高経常利益率×総資本回転率
総資本営業利益率=売上高営業利益率×総資本回転率
総資本税引前当期純利益率=売上高税引前当期純利益率×総資本回転率
総資本事業利益率=売上高事業利益率×総資本回転率
経営資本営業利益率=売上高営業利益率×総資本回転率

財務レバレッジ
自己資本比率の逆数、自己資本の何倍の額を投下資本としているかという
指標、高いほどよい。
   総資本/自己資本
・自己資本利益率の要素分解
自己資本当期純利益率=売上高当期純利益率×総資本回転率×財務レバレッジ
負債による調達のほうが株主資本よりコスト面では有利な場合がある。
負債:支払利息はコストとみなされ税負担を減らすことができる。
株主資本:利益とみなされるため税負担が増える。同額を払うには多く稼ぐ必要がある。


5:キャッシュ・フロー分析
  ・フリー・キャッシュフロー(純現金収入)
大きなマイナスが長く継続するとよろしくない。
     営業活動によるキャッシュ・フロー+投資活動によるキャッシュ・フロー 
営業キャッシュ・フロー・マージン
売上からどれだけのキャッシュ・フローが作られたか。比率が高いと収益は良好
     (営業キャッシュ・フロー/売上高)×100%
・自己資本営業キャッシュ・フロー比率
自己資本を利用してどれだけの営業キャッシュ・フローを得たか。比率が高いと良い。
     (営業キャッシュ・フロー/自己資本=純資産)×100%
営業キャッシュ・フロー対流動負債比率
期限が近い負債に対する返済能力。比率が大きいほど安全性が高い。
(営業キャッシュ・フロー/流動負債)×100%
設備投資額対キャッシュ・フロー比率
設備投資に必要な資金を営業キャッシュ・フローでまかなえているか。100%以下ならOK
(設備投資額/営業キャッシュ・フロー)×100%




6:連単倍率
企業集団の収益獲得のうちの子会社が貢献している比率
・当期純利益の連単倍率
連結の当期純利益/親会社個別の当期純利益(倍)
・売上高の連単倍率
連結の売上高/親会社個別の売上高(倍)
・総資産額の連単倍率
連結の総資産額/親会社個別の総資産額(倍)



7:損益分岐点分析
CVP
Cost(費用)-Volume(操業度・売上高)-Profit(利益)
固変分解
費用は変動費固定費に分けて分析する。

中小企業庁方式日本銀行方式がある


利益図表
利益=売上高-(変動費+固定費)
上記がプラスなら利益、マイナスになると損失

















損益分岐点の算出式
変動比率:変動費/売上高
限界利益率(貢献利益率):1-変動比率
損益分岐点=固定費/限界利益率
損益分岐点比率
 低ければ低いほど原価低減できており低価格で販売しても
 利益を確保しやすい。
(損益分岐点/売上高)×100%
経営安全率(安全余裕度)
売上高が目標に達していなくても損失にならない余裕がどの程度かを図る

100-損益分岐点比率



8:1株当たり分析(株式投資観点)
1株当たり当期純利益(EPS)
小数点第2位まで求められる
     当期純利益/発行済株式総数(円)
株価収益率(PER)
マイナスの場合は計算対象外

     1株あたり株価/1株あたり当期純利益(倍)
1株あたり純資産(BPS)
株価が1株純資産を下回っている場合は含み損や脆弱性がある。

     純資産/発行済株式数(円)
株価純資産倍率(PBR)
純資産がマイナスの場合は計算対象外
     1株あたり株価/1株あたり純資産(倍)
・1株当たり配当額
     配当総額/発行済株式数(円)   
配当性向
当期純利益のうち配当金として分配された金額の割合を示す。
当期純利益がマイナスの場合は対象外
     (1株あたり配当額/1株あたり当期純利益) ×100%
 (配当総額/当期純利益)×100%   
配当利回り
     (1株あたり配当額/1株あたり株価) ×100%
株式益回り
株価収益率の逆数
     (1株あたり当期純利益/1株あたり株価) ×100%

時価総額
     1株あたり株価×発行済株式数


9:1人当たり分析
企業規模が違う場合でも従業員1人当たりに換算すると
その企業の生産性を比較しやすい。

(1)損益計算書に関する1人当たり指標
従業員1人当たり売上高
     売上高÷従業員数

・従業員1人当たり営業利益
     営業利益÷従業員数

・従業員1人当たり経常利益
     経常利益÷従業員数

(2)貸借対照表に関する1人当たり指標
資本集約率(1人当たり総資産)
     資産合計÷従業員数
労働装備率(1人当たり有形固定資産)      有形固定資産÷従業員数

(3)1人当たり人件費
決算書類の中からは算出するのが難しい。大抵は
有価証券報告書で公開されている。

ということで朝からずっとまとめてましたが。かなりボリュームが
あったなぁ。財務諸表分析を乱暴にまとめると以下の流れで分析するってことかなぁ。

1:損益計算書の分析
企業が利益を上げれているかどうかを分析する。
利益が上げれていない場合は損益分岐点分析等を駆使して
問題点を洗い出す。また1人当たり分析で生産性に問題がないかも確認する。
2:安全性分析、キャッシュ・フロー分析
利益を上げていても支払い、金の流れに問題がないかを
きちんと確認する。安全であってもフリー・キャッシュが十分かを
確認する必要がある。問題がある場合は資金調達方法を検討する
必要がある。
3:収益性分析
  時系列分析と組み合わせて収益を上げれているかを分析する。
前年と比べて成長が鈍化しているといった場合はセグメント別に分析したり
商品の原価構造を分析したりする必要がある。また1人当たり分析で生産性に
問題がないかも確認する。
4: 投資家への説明責任
投資してくれている株主に説明するために投下資本で上げた利益を
どう還元するかを明確にする。

 むちゃむちゃ時間がかかりましたが、ようやくビジネス会計検定2級のテキスト読み込めました。
結局3級のテキストも買いなおしてキャッシュ・フローのところやり直しました。それなりに
価値はあったねー。後は問題集を回して場数をこなすしかないでしょう。


ちなみに経営分析指標が一覧なってます。
簡単に覚えこみたい方はどうぞ
http://riko.s235.xrea.com/Excel-VBA/excel7-11.html

しっかし会計は奥が深い。やればやるほどドツボにはまっている気がするな。
昼も食べずに集中してました(笑)

コメント

このブログの人気の投稿

GASでGoogleDriveのサブフォルダとファイル一覧を出力する

証券外務員1種勉強(計算式暗記用メモ)

マクロ経済学(IS-LM分析)