ネットワークスペシャリスト(WAN)

さて今日はWANを学習です。WANはあまり馴染みがないですが
まあぼちぼちやって行きます。

1:WAN技術の基本
・LANとWANの境界
WAN回線を敷設するには通信事業者が関わる
必要がある。
・公道をまたいだ通信
従来は通信事業者の回線を用いる必要があったが
技術の発達で無線LAN等で公道をまたいだ通信も
行うことが可能となった。

2:通信事業者が提供するサービス
回線交換サービス
通話に先立って送信元ノードと宛先ノードの間に
伝送路を確立してから通信を行う。
速度が異なるネットワークは繋げない。
回線を占有するので通信速度が保証される。
パケット交換サービス
通信データを中継ノードが一度蓄積してから
通信を行う形式
異なる通信速度でも接続できる。
回線を占有することがないが伝送遅延の可能性がある
公衆電話回線
300~3,400Hzの周波数を利用してモデム経由でデータを転送する。
速度が遅いためISDNADSLへの移行が進んだ。
電話回線を用いた全二重通信の規格がV.34
  ・変調方式
振幅変調:振幅の大きさで0と1を判別する。
周波数変調:周波数の変化で0と1を判別する。
位相変調:位相の変化により0と1を判別する。
直交振幅変調:振幅変調と位相変調の組合せ
OFDM:周波数の異なる複数の搬送波を同時送信
一般専用線:月額固定制で特定相手と通信できる。
高速デジタル回線HSD、企業向大容量のデジタル回線 

3:回線交換技術
DDX
DDX-C:回線交換型のDDXサービス
DDX-P:パケット交換型のDDXサービス
DDX-TP: DDX-Pと既存の電話交換網を接続する
X.25プロトコルによるパケット交換伝送を簡略化したもの。
CIRで最低限のスループットを保証する。輻輳検出には
BECNFECNといった技術を使用する。
料金はCIRと通信距離に比例する。

4:ISDN
ISDNによる通信サービス
ベアラチャネル:ISDNのBチャネルのこと
データチャネル:ISDNのDチャネルのこと




・ISDNの規約群
ITU-TのIシリーズ勧告で定義されている。
UインターフェースDSUが回線側に持つインターフェース
Tインタフェース:DSUが構内側に持つインターフェース
SインターフェースNT2の終端
RインターフェースTAやPC、FAXとの接続点
ISDNのプロトコル構成
LAPBCRCを利用したFCSでデータ訂正可能
LAPD:多重通信を行えるようにAフィールドを拡張
B-ISDNATMSDHを採用し高速化したISDN







 5:ATM
・従来プロトコルの弱点
データ長が可変長のためハードウェアで処理を
するのが難しい。
・ATMの特徴
セル長を53バイトに固定、5バイトがヘッダー
セル長が固定のためハードで処理を行うことが可能
データを蓄積する時間が短く次々にデータ転送できる。
音声や画像のストリーミングに向いている
QoS品目
CBR:帯域保証接続
VBR:伝送品質保証接続
ABR:帯域に応じた伝送速度提供
UBR: ベストエフォート
ATMのプロトコル構成  
AALがATM層にデータを渡しATM層でATMヘッダ
付加して物理層にデータを渡す。AAL5はADSLに
実装されている。






ATM-LAN
LANE:ATM層がMACフレームであるように見せかける
IPoverATM:IPパケットをそのままATMへ渡す。
 
6:ADSL
・ADDSLで利用される高速化技術
伝送モードが非対称:スプリッタで周波数を分離
フルビットローディング:1個の搬送波を15ビットまで使う
S=1/2:1回の変調で2フレーム送信し伝送効率向上
トレリス符号化:伝送ノイズに強いエラー訂正技術
・ADSLのオプション仕様
AnnexA:上り下りのオーバーラップで通信速度向上
AnnexC:ISDNへの干渉防止措置が盛込まれている。

 7:光ファイバによる通信
SDH/SONET
光ファイバを用いて高速通信を行うための国際標準
こうした体系をデジタルハイアラーキという。
基本ビットレートとしてOC-1STM-1を利用しその倍数で
通信を行う。
  ・FTTH
家庭に光ファイバーを引き込んで行うインターネットアクセスサービス
   WDMであるPONで基幹回線を分割する。
  ・広域LAN
LANの技術をそのままWANの体系に持ち込んだもの。
ケーブルを置き換えたりして従来のLANの技術を流用して
伝送距離を伸ばすことができる。

8:CATV  
  TV試聴用の空き周波数を使用してインターネット接続を行う。
ADSLよりノイズに強く空きチャネルも多いことから速度向上の
余地もある。
 
 9:ラストワンマイル問題と対処
・ラストワンマイル問題の対処技術
無線アクセス:無線交換機と無線アンテナで加入者宅と接続
公衆無線LAN:自宅引き込みでない公衆無線アクセス
移動体通信
PIAFSPHSを利用してISPへ接続する技術
携帯電話
FDMA:第1世代アナログ通信
TDMA:第2世代の時分割多重通信方式
CDMAOneGRPS規格を採用した2.5世代
CDMA:第3世代でW-CDMACDMA2000の2方式
・その他
第4世代携帯等の規格が整備途上にある。

10:ホームネットワーク
  ・xDSL
ADSLでは上り速度の向上に注目が集まっている状況
VDSLはマンション各戸への光ファイバ分配用途が想定されている。
P2Pコミュニケーション
利用者が互いのPCを直接接続する形態。WinnySkype
代表的な技術
  ・オーバレイネットワーク
あるネットワークを利用してその上位に別のネットワークを
作る技術。IPネットワークから独立した形でアプリケーション
側でネットワークを作るようなケースを言う。


ようやく5章完了。WANについても半分以上ケーブル規格の話題が
多いな。後10年ほどしたらWANもLANも区別つかへんにゃろうな。
まあ言葉の定義が大半なので丁寧に覚えていくのと、ATMあたりは
ヘッダとか聞かれそうですな。

【参考資料】
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